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今までに相続に関わった方の中にはご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

文字通りなのですが、相続を放棄すること(相続しないこと)を相続放棄といいます。

 

 

では、その反対に相続放棄しないこと(相続すること)は何というでしょうか?

 

一般的に「遺産相続」と言われているのがこれにあたるのではないかと思います。

正式にはこのことを単純承認といいます。

 

なぜ“単純”承認というかといいますと、もうひとつ“限定”承認という方法もあるからです。

 

 

つまり「相続」には単純承認、限定承認、相続放棄の3つの方法があるのです。

 

 

では、単純承認と限定承認の違いは何でしょうか?

 

 

「単純承認」とは、

相続人が被相続人(亡くなった方)の土地の所有権等の権利や借金等の義務をすべて受け継ぐことをいいます。

 

一方、「限定承認」とは、

被相続人の債務がどの程度あるか不明であり、財産が残る可能性もある場合等に、

相続人が相続によって得た財産の限度で被相続人の債務の負担を受け継ぐことをいいます。

 

 

単純承認と限定承認は「すべて」か「すべてではない」かの違いはあるものの、

どちらも相続することを承認するのに対し、「相続放棄」は、承認せず、放棄することをいいます。

 

 

「相続放棄」とは、相続人が被相続人の権利や義務を一切受け継がないことをいいます。

 

「すべて」放棄することですので、一部のみの放棄は認められません。

 

 

相続放棄をしたい場合に、

例えば、

「私は遺産なんていらないから相続しない」と周りの人に言えば済むわけではなく、

きちんと家庭裁判所「相続放棄」の手続きをしなければなりません。

 

 

この相続放棄の手続きをした人は初めから相続人でなかったものとみなされます。

一度、相続放棄の手続きをすれば、撤回できませんので、

「やっぱり、遺産相続しようかな」と言っても、すでに相続人ではありませんので、遺産を相続する権利もありません。

 

相続放棄の手続きにより、相続人や相続人の数が変わったり、相続人自体いなくなったりする場合もありますので、

『この相続財産の相続人は誰なのか』を確定させ、

宙に浮いてしまう相続財産がないようにするためにも

相続放棄には手続きが必要なのです。

 

 

では、承認する場合の手続きはどうでしょうか?

 

単純承認する場合はどういう手続きが必要かというと、特に手続きは必要ありません。

手続きをしない=単純承認したものとみなされるということです。

 

 

一方、限定承認する場合は手続きが必要です。

相続放棄は自分の意思だけで手続きできますが、限定承認はそういうわけにはいきません。

 

限定承認相続人全員で手続きを行わなければなりません。

なぜなら、相続人の中で、単純承認する人と限定承認する人が混在してしまったら、相続財産の処理ができないからです。

 

「遺産相続」するには承認することも、放棄することもできますが、一度手続きをすると撤回できなかったり、限定承認は相続人全員での手続きが必要だったします。

 

「遺産相続」する場合にはまずは相続人で十分な話し合いが必要になるでしょう。